おかねがないために高校を退学したり、大学への進学をあきらめる人を減らしたいーー。高校生や大学生が学費の無償化を求めて24日、東京都渋谷区で集会とパレードを行いました。主催は「お金がないと学校にいけないの?」首都圏高校生集会実行委員会です。同実行委員会が行った「高校生!学費・生活アンケート」(446人分)の集計結果が報告されました。高校の「教科書代」、「施設設備費」「図書費」の「無償・一部補助」を希望する高校生が約70%にのぼりました。

 茨城県の公立高校3年生は「安心して学べることが授業料無償化で一番大きい。学びたいと思う人が学べるような社会にしたい」と話します。都内の高3の女子生徒は「お金の心配をしながら学校に通う生徒をこれ以上出してはいけないと思います。今の教育に対する日本のあり方を変えたい」。私立大学生の岩井祐樹さん(19)は信用金庫から給付制の奨学金を受給していますが、留年や休学をすると打ち切りと全額返済の約束です。「体調が悪くても休めないというプレッシャーは大きいです。もっと社会に対して発言して、助けを求めたら助けてくれるおとなを増やしたい」。  

 集会のあと、サンタクロースの帽子をかぶり、「私立も公立も無償にして」「家族に苦労させたくない」など元気よくコールをしながらパレードしました。

【2012年12月25日付しんぶん赤旗に掲載】