今回の総選挙で自民党は大勝した。「比較第一党」が議席を独占する小選挙区制のゆがみによるものである。惨敗した09年の時よりも得票を減らしながら、298議席も獲得したのである。公約違反の民主党が大敗したのは当然であるが、その反動で国民が見限ったはずの自民党が大勝してしまった。有権者の責任というよりも民意を大きくゆがめる「小選挙区制」が原因だ。多くの国民は、2大政党に対する政治不信で選挙をボイコットしたが、投票所に足を運んだ人は「景気を早くよくしてほしい」という切羽つまった気持ちからであろう。

 しかし、結果として憲法改悪をねらう改憲勢力が衆院の3分の2を握ったことは重大である。さっそく自民党の関係者は、「憲法改定発議法(96条)を見直したい」と発言している。まず、3分の2以上から過半数に緩和し、次に9条2項を撤廃しようとのねらいである。日本が攻められていないのに、アメリカといっしょに殺し殺される戦争への道を可能にしようというのである。憲法改悪を許さないために力をあわせましょう。来年夏の参院選では、改憲勢力を大敗させるために、こんどこそ
日本共産党を勝利させて下さい。