今回の選挙には、明確な対立軸がいくつもありますが、私は脱原発か再稼働か、憲法改正をするかしないか、生活保護捕捉率を引き上げるか引き下げるか、に注目しています。自民党は憲法改正をし、武器輸出3原則も撤廃するつもりです。生活保護の引き下げもするでしょう。民主党はもはや自民党と同じで、維新の会も脱原発を取り下げそちら側に合流しましたから、これらはひとまとまりです。

 2大政党ではなく、2大団塊の戦いになるでしょう。それを象徴するのが東京都知事選です。都知事選は石原後継者を中心とする、同じ傾向の守旧派の塊ができました。そこに、明確な脱原発で貧困と戦おうとする候補者がたった一人で対立している構図です。
共産党が賢くも独自候補を立てなかったので、今度こそ、石原色に汚れた東京を脱する可能性があります。この機会を逃してはならないと思います。

 私は都知事選も衆院選も「はっきりと」脱原発を宣言し、その具体的な手順をもった候補者と政党を選びます。
共産党はもちろん、とても「はっきり」している政党です。
【2012年12月2日しんぶん赤旗日曜版に掲載】