亀井静香国民新党前代表は3日、テレビ東京の番組で、新党結成をめざす石原慎太郎前東京都知事と日本維新の会代表の橋下徹大阪市長の連携について「原発、消費税、環太平洋連携協定協定(TPP)についての合意もなく、一緒にやろうと言っても新党(間の連携)なんてできない」と批判した。さらに、「(統治の)仕組みだけ変えますといって、残りは白紙委任というわけにはいかない。石原さんはヒトラーを生んだヒンデンブルク大統領の役割になる」と述べ、強い懸念を示した。
【2012年11月4日付「毎日」に掲載】

松下ゆたかのコメント 「戦争は忘れた頃にやって来る」というが、いまの日本社会は閉塞感と将来への不安が大きく1930年代似通っているとも言われる。石原氏が「小異を捨てて大同に」と右翼勢力の結集を呼びかけていることへの懸念を示したのが亀井静香氏の“ひらめき”であり、注目に値する指摘だ。もし、政策抜きに“白紙委任”で巨大右派政権が出現したら、何でもありの独裁ヒトラーを生み出しかねない。そんなことにならないよう、日本の直面している重要課題を打開するための民主的な大同団結をつくろう。いつもぶれずに解決策を示す日本共産党とご一緒に!