原子力規制委員会が記者会見から「しんぶん赤旗」を「特定の主義主張」や政党機関紙であることを理由に排除していた問題で、同委員会の実務を担当する原子力規制庁は2日、排除方針を撤回し本紙(「赤旗」)の会見参加を認めると発表しました。

 今回の問題が明らかになってから、多くの市民が「透明性の確保や情報公開に逆行している」と抗議の声を上げました。また、報道機関やフリーの記者が、この問題を言論・報道の自由にかかわる問題として、紙面やネットで報道しました。

 こうした世論の厳しい批判のなかで、規制庁側は「排除」理由を日替わりで更新する迷走ぶり。世論や良識あるメディア、ジャーナリストの反撃が規制庁を追いつめました。

【2012年10月3日付しんぶん赤旗に掲載】

松下ゆたかのコメント 今回の件で明らかになったことは多々ありますが、何よりも現憲法の柱である「思想信条の自由」「言論の自由」を守りぬけたことでしょう。

 「赤旗」と世論の闘いで、短期間のうちに憲法の命を救ったことです。そのことによって、進歩と反動の力関係が逆転したのが現局面です。2大政党の破たんとさらなる反動化のもとで、歴史の逆流が大津波のごとく押し寄せていますが、一方で新しい歴史を拓く息吹が猛然と沸き起こっています。

 1人1人の私たちが、傍観者から歴史を動かす主人公になって立ち上がることを歴史は求めています。さぁースクラムを固めましょう。