自衛隊は「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と定めた憲法9条2項に明白に違反する「戦力」=軍隊そのものです。志位氏は9月20日放送のニコニコ動画の番組で「私たちがもし政権についたら、自衛隊については軍縮の措置はとりますが、当面は自衛隊と共存していく時期があるだろうと考えています」と述べ、2000年の第22回党大会決議で提起した「自衛隊の段階的解消」を説明しました。これは国民の合意を得ながら、次の3つの段階を経て自衛隊の解消=憲法9条の完全実施を進めるものです。

◆第1は、現在の安保条約下の段階では、海外派兵の拡大など憲法9条をこれ以上踏みにじることを許さず、軍縮に転換することを目指します。

◆第2の安保条約をなくした段階では、自衛隊の民主的な改革ー米軍との従属的な解消、公務員としての政治的中立性の徹底、抜本的な軍縮などに取り組みます。

◆そして第3が、いよいよ国民合意で自衛隊の解消に進む段階です。日本の独立・中立を達成したこの段階では、憲法9条にもとづく平和外交を世界中で展開し、アジア諸国と対等・平等・互恵の友好関係を築きます。そして「もう自衛隊がなくても日本の安全は大丈夫だ」という世論の成熟を見定めて自衛隊解消に本格的に取り組みます。

【2012年10月2日付しんぶん赤旗に掲載】