「信頼回復」「透明性」を掲げながら「特定の主義主張」を理由に「しんぶん赤旗」を排除するーー。原子力規制委員会の不当な取材規制に怒りの声が広がっています。「赤旗」26日付の第一報「原子力規制委員会が取材規制」には、インターネットアクセスが2万1千件、「原子力規制委員会の最初の仕事は報道“規制”だった」などといったツイッターのリツイートは2200件(27日午前)に達しました。怒りの矛先は「規制の相手が違うだろう」などと、規制委員会の姿勢そのものに向けられています。

◆大阪大学平川秀幸准教授はツイッターで反論。「政治的独立性というのは、何よりもその審議過程に政治が不当に介入し、審議内容が歪曲される可能性を排除することを意味するはず。記者会見での質疑が審議過程に介入し、影響力を行使する行為に当たるとは考えられない」と指摘しています。「
しんぶん赤旗」は「機関紙ではあろうが新聞の機能も果たしていて、共産党員や支持者じゃなくても有益な情報を報道しているではないか。それを『政党機関紙』と矮小化するのは、まず排除ありきで、取ってつけた屁理屈ではないか」といいます。

◆「驚きをもって受けとめています」とするのは、立命館大学国際関係学部の大島賢一教授。「都合の悪いことは隠ぺいしてきた(経済産業省原子力安全)保安院の体質をまた継承するようだ」「国民の不信もまた引き継がれてしまうだろう」

◆音楽評論家の湯川れい子さんは「原子力規制委員会が、
赤旗・・・をしめ出したって・・・。自ら公平・公正な判断は出来ませんとアナウンスしているようなもの」

◆フリーランス編集者の渡部真さんは「
赤旗」編集局に「政党の機関紙だからと排除されるのはおかしい。合理性がない。ヨーロッパの多くの国では、政党機関紙が排除されることはない。民主主義国家なら当然だ。原子力規制委員会の対応は、情報公開に逆行しトンチンカンだ」とコメントしました。
【2012年9月28日付しんぶん赤旗に掲載】

松下ゆたかのコメント最近では、原発の問題でも他の問題でも、国民多数の思いとずれて、「特定の主義・主張」で偏向報道しているのが大手メディアだ。「特定の主義・主張」を理由に排除するというのなら、「読売」「朝日」「毎日」・・・などになってしまうのだが・・・