韓国の聯合ニュースは26日、自民党新総裁に安部晋三元首相が選出されたことを速報で伝えました。「極右」として警戒感をあらわにし、「首相になる場合、日本の軍国主義傾向が露骨になり、韓国、中国など周辺国との摩擦が強まる」憂慮する見方を示しました。

 聯合は、阿部氏について、憲法改正、集団的自衛権行使容認の立場で、元従軍慰安婦問題に関し「心からのおわびと反省」を表明した「河野談話」の見直しを主張してきたと紹介しました。特に島根県・竹島(韓国名・独島)などの領土問題をめぐり、強硬な対応が結果的に紛争を防ぐという「奇怪な論理」を展開してきたと強調。

 さらに、「安部氏は軍国主義復活を夢見ているようにみえる。安部氏が最大野党の総裁になったことにより、日本政治の右傾化の流れは加速する」と指摘しました。
【2012年9月27日付しんぶん赤旗に掲載】