岐阜国対の競泳少年男子200㍍平泳ぎで2分7秒01の世界新記録を出した鹿児島県・志布志高校3年生の山口観弘君、ダニエル・ジュルタ(ハンガリー)がロンドン5輪で出した2分7秒28を0秒27更新したのである。

 恐るべき成長を続けている高校3年生が、北島康介の日本記録を一気に飛び越え、偉業を成し遂げた。張り合うライバルが不在の国対でしかも記録が出にくい屋外プール。そうした条件をものともせず世界の頂点に駆け上がった。

 「2分6秒台を出したかった。来年の世界選手権で出したい。人類初という言葉が好きなので」と言い切った。北島康介を育てた平井伯昌コーチから「ジュニアの記録で満足せずに壁を破れ」と言われて一念発起。鹿児島から東京まで通い、寺川綾らトップ選手の泳ぎも刺激になり、「精神的にも肉体的にも、強くなることが出来た」「北島康介さんのような日本の競泳会を引っ張る存在になりたい」と語っている。

 日本中に“希望”をプレゼントしてくれた山口観弘君にあっぱれ!