民主党の前原誠司政調会長は3日、BS朝日の番組で、「大阪維新の会」との連携を模索する動きが民主、自民両党などに強まっていることについて、「橋下人気でいろんな人が維新に擦り寄っている。ブームだけでいいのか。本当に怖い」と述べました。

 前原氏は橋下氏に関し「私は彼を人間として好きだし、道州制や環太平洋連携協定(TPP)の問題では非情にシンパシーを感じる」と人間性や政策では共鳴すると発言。一方、維新の会については「橋下さんだけだ。それ以外は何だかよく分からない」と述べました。

 また、次期衆院選に向け「腰を落ち着けて、日本の根本的な問題をどう解決するのか、その腹があるのかで有権者に選んでもらう状況をつくらないといけない」と強調しました。

【2012年9月4日付しんぶん赤旗に掲載】

松下ゆたかのコメント 前原氏は他のところで「橋下人気で集まった政治がよく分からない人がたくさん、国会議員に当選したらそれこそ怖い。国会が機能しなくなる」というようなことを発言しています。私もこの点では前原氏に同感です。

 維新の会に集まる“烏合の衆”の中に、橋下氏に意見を言う人は皆無でしょう。橋下氏自身、“ハシズム”と批判されるような独裁的な人物であり、1プラス烏合の衆の政党の存在は、ブレーキのない戦車を日本中に走らせるようなものであり、有権者の良識発揮を願わずにいられません。

 前原氏が評価する橋下氏の人間性と政策こそ、怖いものはありません。