日本共産党井上哲士議員は27日の参院予算委員会で米軍の垂直離着陸機MV22オスプレイの普天間基地配備について、国民の安全より米軍を優先する姿勢は許されないと追及しました。

◆米海兵隊のグラッグ司令官が「日本政府の了解が得られれば、来月中旬頃配備される」と述べたことへの対応を質問。野田首相は10月の運用開始を否定しませんでした。
井上は「どんなに沖縄県民が反対の声を上げようが、スケジュールを変えない姿勢に対し、「住民の安全よりアメリカを優先する立場だ」と批判しました。

井上氏は、日本全土をオスプレイの低空飛行訓練場にする計画を告発。「米国ではニューメキシコ州などで、住民の反対で訓練が中止になった。米側に訓練中止や計画を公開させ、合意が得られないものは中止すべきだ」と迫りました。森本防衛相は、「個々の訓練の運用計画を米側は明らかにしないし、(明らかにする)必要はない」と強弁しました。

井上は「低空訓練など、日本の航空法の最低安全高度を下回る高度での訓練が明記されていることを告発。「国民の命と安全を守る姿勢があるなら、訓練の中止をアメリカにモt目よ」と迫りました。

◆野田首相は「安全面に対する配慮を米側に求める」とくり返すだけでした。
井上は「米軍の侵略力強化のために、国民を騒音と墜落の危険にさらす訓練など許されない」とのべ、オスプレイの配備中止を求めました。
【2012年8月28日付しんぶん赤旗に掲載】