女子野球の第5回ワールドカップは19日、カナダのエドモントンで決勝が行われ、1次リーグ首位の日本は同3位の米国に3-0で勝ち、大会3連覇を果たしました。

 最後の打者を2ゴロに打ち取った瞬間、控えの選手が帽子を投げ上げてベンチから飛び出した。女子最高峰の大会で、最強のライバル米国を下して3連覇。マウンドに集まった選手らの目に涙はなく、互いに笑顔で抱き合った。

 先発の磯崎は前日の準決勝で114球を投げて完投した。疲労が心配されたが、スローカーブを軸に変化球中心の組み立てでゴロの山を築いた。スライダーで空振り3振に切ってピンチを脱出。準決勝でカナダに16安打を浴びせた米打線の反撃を阻み、堂々の完封勝利を収めた。

 打線は3回に4安打を集めて攻め込んだ。2死から好機を築いて押し出し死球で先制。さらに金が右前へ適時打を放って計3点を奪った。

 攻守に集中力を見せ付けた世界1.選手たちは「チームワークの勝利」と口をそろえ、新谷監督は「頼もしい女の子たち。どことやっても巻ける気がしない」と語った。
【2012年8月21日付しんぶん赤旗に掲載】