尖閣諸島問題についての日本共産党の見解について、インターネットを通じてのアクセスが続いています。見解を読んだ上での書き込みもあります。

 「こういう歴史研究を踏まえた見解は一朝一夕に出せるものではないでしょう。まさに政党としての歴史の重みが試されるところ」「非情に理路整然としていてわかりやすい」「国としての根本である主権について真剣に考えていると思う」

 政権与党への注文を兼ねた意見もあります。「現政権の外交の弱さには国民はうんざり。早く衆議院を解散して、外交に強く、国民が安心して生活できる国を望んでいる」「現政権に、
共産党くらいの気構えがあればと思う。わが国の理を各国に知らしめることはとても大切」

 この見解を通じて、
日本共産党に対する見方が変わったという意見もあります。「明確な論拠に基づいて客観的な考察を述べていると思う。共産党への自身の見方が少し変わった」「共産党には民主党に無い正義があるね。僕は自民党派だが尖閣問題に対する共産党の発言はとても評価できるものです」
【2012年8月18日付しんぶん赤旗に掲載】

松下ゆたかのコメント 領土問題は、どの国にとっても最重要課題です。日本では、「尖閣問題」、「竹島問題」に加えて、いわゆる「北方領土」も焦眉の課題です。「北方領土」という領土はありません。「千島問題」が正確です。スターリン時代のソ連の大国主義で奪われ、戦後の終戦処理の誤りでロシアが占拠していますが、日本の固有の領土です。領土問題で他国の攻勢を許している1つの理由に、“1年内閣”と言われる日本政治の弱体化、俄かづくりの政党政治がスキをつくっているのではないかとも考えます。

 また、政治家の不用意なパフォーマンスや、未解決の戦後処理が隣国との軋轢(あつれき)を生んでいることもあるでしょう。今年7月に創立90周年を迎えた日本共産党が参加する内閣を早期につくることが肝要であると考えます。