ロンドン大会は女性の参加でも画期的な大会となりました。参加国・地域(204)のすべてで、女性が参加を果たしたからです。近代5輪116年の歴史で初めてのことです。これまで出場していなかったイスラム圏のブルネイ、カタール、サウジアラビアが女子選手を派遣。開会式で国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長が、「男女平等の進展に大きく寄与するはずだ」と語り、拍手が送られました。

 その開会式で女性の旗手が4割を超えました。その1人、カタールのバヒヤ・ハマド選手(20)は翌28日、女子エアライフルに出場。「この舞台に立てて、世界のトップ選手のなかで競えて幸せ。充実していた。ベストを尽くしたので満足」と笑みを浮かべました。今大会はボクシングが女子種目を採用し、初めて全26競技で女子が出場しています。

 5輪参加100周年を迎えた日本は、選手293人中、女子が156人と男子を上回りました。アーチェリーでは女子団体で初の銅メダル。競泳背泳ぎで寺川綾選手、平泳ぎ・鈴木聡美選手が銅メダルなど、女子の活躍が光っています。
【2012年8月5日付しんぶん赤旗に掲載】

松下ゆたかのコメント 私も驚き感動する場面に遭遇しました。柔道の試合に、サウジアラビアの女性がヒジャブ(顔を隠すスカーフ)をつけず出場していたのです。本人の勇気とともに関係者の配慮があったと思います。いよいよ後半戦に入り、女性の活躍が目立ちます。競泳の400メートルメドレーで銅メダル、バドミントンで銀メダル、卓球の団体戦で決勝進出、いずれも初めてです。

 また、日本と対戦したイギリスのバレーボールチームは歴史も浅いようで3-0で敗退しましたが、大差で負けていても加点するたびに選手も観客も大喜びし全力をあげ、会場も盛り上がっていました。礼儀も正しいイギリスチームにあっぱれ!さぁー今夜はいよいよなでしこジャパンが決勝トーナメントで強豪フランスと対戦しますね。ぜひ、大奮闘を期待しましょう。