墜落事故が相次ぐ米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイのニホン配備をめぐり、日本共産党赤嶺政賢議員は9日の衆院予算委員会で、“オスプレイは安全”とする政府の論拠を突き崩し、配備の危険性を追及しました。

 防衛省発行のパンフレットには、「オスプレイはオートローテーションを行う」と明記しており、森本防衛相も「米側から『ある』と説明を受けている」と繰り返しました。これに対して
赤嶺氏は、製造元のベル・ボーイング社がガイドブックで「オスプレイは自動回転に頼らない」と明記するなど、メーカーも専門家も、米政府機関も否定していることなどを挙げ、「これでどうして自動回転機能があるといえるのか」と追及しました。

 森本防衛相は、「MV22は法律上、米連邦航空局(FAA)の基準に沿って一般的な回転翼機に求められているオートローテンション機能を義務づけられていない」と答弁。自動回転機能がなくても運用される可能性を認めました。

 
赤嶺は、日本の航空法でも、自動回転できないヘリの飛行は禁止されていると指摘。「なぜ日本政府として安全性を確認もしていないような欠陥機を飛ばすのか」と批判しました。また、オスプレイの2004年以来の事故率について森本防衛相が、「1・93で海兵隊平均の2・45を下回る」と述べたのに対して赤嶺は、「オスプレイと交代するCH46ヘリの事故率は1・11で、2倍近くになる」と反論しました。
【2012年7月10日付しんぶん赤旗に掲載】

松下ゆたかのコメント オスプレイはオートローテーション機能がなく、従って日本の法律で日本の国内を飛ぶことはできません。その欠陥機を7ルートもつくって低空飛行を強行するというのですから法律違反です。日本の法律に違反しても「安保条約」優先でやるなど許されません。こんな危険な欠陥機は日本に陸揚げせず、アメリカに返還させるべきです。亡国・売国政権は、即刻退陣させましょう。