欧州素粒子原子核研究所(CERN=セルン)の粒子加速器を使う実験グループが4日、万物の重さの起源とされる「ヒッグス粒子」の有力候補を発見したとする暫定結果を発表しました。

 ただ、現時点ではヒッグス粒子とは断定できず、さらなるデータ収集が必要だとしています。アトラス実験グループの浅井祥仁・東京大学准教授は「ヒッグス粒子の発見に、王手がかかった。今まではヒッグスを探していたが、ヒッグスを理解するという次のステップに移ったと言える」と話しています。
【2012年7月5日付しんぶん赤旗に掲載】

松下ゆたかのコメント 私たちの生きているわずかな時間に、科学の探求はミクロとマクロの世界に飛躍的な発展を遂げている。この発見も普通に生活している人間の暮らしにただちに影響を及ぼすことはないが、未来の人類の課題に有益なアプローチとなるであろうと確信する。