プロ21年目の鉄人が、また1つ金字塔を打ち立てた。阪神の金本が史上7人目の通算2500本安打を達成。立ちはだかる試練を1つずつ克服して積み上げた数字だ。

 一心不乱に汗を流す姿は今も変わらない。44歳になった今季も、試合後に1時間ほどベンチ裏で素振りに励む。過去2年間悩まされた右肩の状態も回復。塁上で笑顔を見せることも増えた。「最後のチャンス。ダメだったら先はない」と覚悟して臨むシーズン。現役最年長の野手は、身を賭して野球と向き合っている。
【2012年6月29日付しんぶん赤旗に掲載】

松下ゆたかのコメント とにかく努力の人だ。安打数1位は張本勲だ。②野村克也、③王貞治、④門田博光、⑤衣笠啓祥雄、⑥福本豊と上位7氏を見ると、いずれも努力しつづけた選手だ。

 努力し続ける選手のプレーは、野球ファンでなくとも感動する。これからも若い選手や子どもたちのお手本として輝き続けてほしい。50歳プレーヤーに挑戦してほしい。