「再稼働反対」「原発なくせ」「子どもを守れ」。22日夕、約4万5千人以上の声が首相官邸をつつみました。野田内閣が関西電力の大飯原発3、4号機の再稼働を決めたことに対して、撤回を求める市民たちの地鳴りの唱和です。

 首都圏反原発連合の有志がインターネットのツイッターを中心に呼びかけてきた抗議行動は、野田首相が記者会見で「再稼働すべきだ」と表明した8日には4000人、再稼働を決定する前日の15日には1万2千人が官邸前を埋めました。この日の行動は再稼働決定後初めて取り組まれたもので、3月の行動開始以来最大規模になりました。ツイッターによる参加呼びかけの拡散数は1万4千になっていました。

 
日本共産党志位和夫委員長は22日、首相官邸前で行われた大飯原発再稼働決定の撤回を求める抗議行動に駆けつけ、参加者とともに、官邸に向かって「無謀な再稼動はやめよ」と力強く声を上げました。大声援で迎えられ、マイクを握った志位さんは「野田首相!みんなの声が聞こえていますか。再稼働宣言は最悪の形での『安全神話』の復活です」と力を込めると、参加者から「そうだ!」「野田首相、利いているか!」と怒りの声が飛び交いました。

 
志位さんが「国民を『電力不足』で脅し、再稼働を押し付けるな」「日本から原発をなくせ」「子どもたちを放射能の危険にさらしてはなりません。私もいっしょにがんばります」と、連隊を約束すると、集まった老若男女から「うおー!」「C(志位)さんガンバレー」と地鳴りのような声が沸きあがりました。
【2012年6月23日付
しんぶん赤旗に掲載】