「参院は障害者総合支援法案を採決さるな」-。全国の障害者や関係者180人が18日、国会前に集まり、次々とマイクを握り訴えました。障害者自立支援法の名称を変えただけの障害者総合支援法案が19日、参院厚生労働委員会で審議をつくさないまま採決されようとしています。

 国会前に集まった障害者は口々に訴えました。「障害者が一般就労できる新法を」と訴えたのは、埼玉県川越市の作業所でうどんの販売営業をする会田洋道さん(24)。月3万円程度の給料と生活保護で生活しています。「自立できる仕事がしたい」と話しました。

 てんかん協会の福井典子理事は「私たちは運動で『構造改革』がねらう『応益負担』廃止を求めて道を切り開いてきた」と指摘。「消費税増税、社会保障削減の『一体改革』に対しても障害者が先頭に立ち、命よりお金が大事だという政治にNO!をつきつけよう」とよびかけました。
【2012年6月19日付しんぶん赤旗に掲載】