東京電力は4日、検針票に記載された電気料金の値上げに関する内容に、利用者から苦情が寄せられ、「誤解を招く」表現があったとして記載内容を修正、削除すると発表しました。

 東電が4日から28日にかけて配布する検針票の裏面には、家庭向け電気料金値上げについては申請中であるにもかかわらず、「『平成24年7月1日からの平均10・28%の値上げ』をお願いさせていただくことといたしました」と、7月1日から電気料金値上げが実施されるとの文言が記載されていました。

 東電は、申請内容がそのまま認可されるような「誤解を招く」ため、応急措置として該当箇所を白塗り(空白化)して届けることとしました。その後さらに、記載内容を全て削除した検針票に変更するとしています。

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しんぶん赤旗2日付で、「経済産業省の認可を受ける前から、電気料金の値上げを通告することは、法的手続きを無視するもの」と批判していました。東電の値上げ通告には、インターネット上で、「家庭を恐喝している。また更に日本の腐敗が加速する」「やりたい放題だな、この人たちに何を言われても信じられない」などの怒りの声が広がりました。

 東電は同時に配布している電気料金値上げについて説明する冊子にも、同様の指摘があったとして、修正するとしています。
【2012年6月5日付
しんぶん赤旗に掲載】