NHKの数土文夫経営委員長は、東京電力の社外取締り役との兼職について「問題ない」と片付けました。「経営委員長は番組編成に干渉できない」と言いますが、数土委員長はこれまでの経営委員会で、放送にについてたびたび注文をつけてきました。
言論・報道機関であるNHKのトップが、原発事故の責任を負い実質的に国営企業の東電の取り締まり役になるということは、権力を監視し、批判的に伝えていく報道機関の役割と全く相いれません。
市民団体や放送関係者からは「報道機関であるNHKの自殺行為」との声が広がり、「経営委員長の辞任」を求める要望書も提出」されています。この日の経営委員会で、これらの声がどう取り上げられたか、明らかににしてほしいところです。
数土氏は6月5日の経営委員会で最終判断をするとしました。委員会の場で、各委員は視聴者の代表としてきちんと数土氏にものが言えるのか、公共放送の最高意思決定機関としての存在意義も大きく問われています。
【2012年5月23日付「しんぶん赤旗」に掲載】
言論・報道機関であるNHKのトップが、原発事故の責任を負い実質的に国営企業の東電の取り締まり役になるということは、権力を監視し、批判的に伝えていく報道機関の役割と全く相いれません。
市民団体や放送関係者からは「報道機関であるNHKの自殺行為」との声が広がり、「経営委員長の辞任」を求める要望書も提出」されています。この日の経営委員会で、これらの声がどう取り上げられたか、明らかににしてほしいところです。
数土氏は6月5日の経営委員会で最終判断をするとしました。委員会の場で、各委員は視聴者の代表としてきちんと数土氏にものが言えるのか、公共放送の最高意思決定機関としての存在意義も大きく問われています。
【2012年5月23日付「しんぶん赤旗」に掲載】