日本航空による不当解雇の撤回を求める客室乗務員の裁判で30日、東京地裁(白石哲裁判長)が、原告側の訴えを棄却する不当判決を出しました。判決直後に東京都内で行われた報告集会では、前日のパイロットに続く不当判決への怒りと勝利までたたかい抜くという意気高い発言が相次ぎ、参加した原告、支援者ら440人が、解雇撤回、空の安全を守るために、この日を新たな出発点にたたかいを強めていく決意を新たにしました。

集会で報告にたった船尾徹弁護士は判決について、前日のパイロットの判決に続いて会社の主張を丸のみした不当判決だと強調。稲盛和夫会長(当時)が「雇用を続けることは不可能ではない」と法廷で証言したことを、判決が「心情を吐露したにすぎない」と切り捨てたことを怒りをこめて批判しました。

内田妙子原告団長は、典型的な不当判決であり、東京地裁は大きな誤りを犯したと批判。稲盛証言についても、会社の主張を丸のみしたものだと指摘しました。「大義と正義は私たちにある。悔しさでいっぱいだが、この怒りを10倍、20倍のエネルギーにして、原職復帰を果たせるようたたかう」と語り、大きな拍手につつまれました。
【2012年3月31日付しんぶん赤旗に掲載】

松下ゆたかのコメントあまりにも常軌を逸した不当判決で、司法の信頼性を裁判官自身が崩壊させるものである。この「解雇自由」の不当判決を放置したら、雇用破壊がますます蔓延する日本になってしまうでしょう。空の安全を守るためにも戦線を拡大して、勝利の日まで闘おう!