東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県民の“住民の足”=三陸鉄道(第3セクター)。その運行再開区間が4月から拡大します。社員や住民の思いと活動、全国の支援が結実し、復旧費用の全額を国が補助することに。全線開通の見通しも出てきました。

三陸鉄道は「『住民の生活の足』という使命を果たす」(望月正彦社長)との思いから、宮古駅ー小本駅、久地駅ー陸中野田駅の運転を再開させました。しかし、出資者である沿線自治体などが復旧費用を負担するのが財政的に困難なため暗礁に乗り上げてしまいました。

「復旧のシンボル」として三陸鉄道の復旧を望む声が全国的にも高まるなか、日本共産党穀田恵二議員はいち早く昨年5月、2度にわたって国会で復旧費用の国の補助率を引き上げることを求めました。大畠章宏国交相(当時)は「必要な支援策について充分検討したい」(国土交通委)「何としてももう一度列車運航できるように、としじしている」(復興特別委)と答弁。国はその直後、補助率引き上げと全額公費補助に向けて動き出したのです。
【2012年4月1日付「赤旗」日曜版】

松下ゆたかのコメント私は、昨年5月の穀田質問をテレビ中継で見ていましたが、穀田議員の建設的な質問に大畠国交相の真剣で熱意ある答弁を見ていて感動しました。こういう国会討論がもっと広がれば、国民の政治不信もなくなるでしょう。三陸鉄道の社を挙げた取り組みと地元のみなさんの運動、そして穀田議員・大畠大臣の奮闘にあっぱれ!