打席に向かうたびに、大歓声に包まれ、多くのフラッシュがたかれた。大リーグ12年目にして初めての日本開幕戦。イチローは4安打1打点と躍動し、期待に応えた。相手先発の長身右腕・マッカーシーは持ち前の制球力で、内外、高低をいっぱいに使って攻めてきた。それでも、イチローは見事に対応した。
1打席目は低めの球をたたき、高いバウンドで投手の頭上を超える内野安打。2打席目は内角に食い込んでくるボールを3遊間に転がし、俊足で連続の内野安打に。続く打席では低めに沈む球を中前に運んだ。最もイチローらしさが出たのが延長11回、1死2塁で回ってきた第5打席。6人目の左腕・ブレビンズの外角低めに逃げるカーブに、地面すれすれの所でバットをあわせ、中前へ打ち返す。これがダメ押しの適時打となった。
プロ野球選手になって21年目だが、変化をためらわない。自分を慕って入団してきた川崎がメジャー生き残りをかけて奮闘する姿にも重喜を受けたという。38歳になっても進化を続けるイチロー。今季も目が離せない。
【2012年3月29日付「しんぶん赤旗」に掲載】
1打席目は低めの球をたたき、高いバウンドで投手の頭上を超える内野安打。2打席目は内角に食い込んでくるボールを3遊間に転がし、俊足で連続の内野安打に。続く打席では低めに沈む球を中前に運んだ。最もイチローらしさが出たのが延長11回、1死2塁で回ってきた第5打席。6人目の左腕・ブレビンズの外角低めに逃げるカーブに、地面すれすれの所でバットをあわせ、中前へ打ち返す。これがダメ押しの適時打となった。
プロ野球選手になって21年目だが、変化をためらわない。自分を慕って入団してきた川崎がメジャー生き残りをかけて奮闘する姿にも重喜を受けたという。38歳になっても進化を続けるイチロー。今季も目が離せない。
【2012年3月29日付「しんぶん赤旗」に掲載】