震災を口実とした期間社員の雇い止め撤回を求めていたソニー労働組合仙台支部(電機連合加盟)は28日、宮城県多賀城市のソニー仙台テクノロジーセンターで団体交渉を行いました。ソニーは期間社員が働いていた光学フィルム製造部門の売却を発表していましたが、期間社員が再就職で正規雇用に転換できるまで責任をもつことで合意しました。

組合側は事実上、雇い止めを撤回させ、組合員が納得できる解決を勝ち取れたとしています。正式な調印は29日に行われます。ソニーの一部事業売却は、正式契約が5月下旬がめどとなっていますが、6月末までは期間社員を現在の職場で雇用継続し、再就職をあっせんします。松田隆明ソニー労組仙台支部委員長は、「途中でたたかいをやめた人もソニーの責任で再就職しており、事実上、「震災雇い止め」は撤回させた。期間社員があきらめず、団結してたたかい、多くの支援の輪が広がったおかげです」と強調しています。
【2012年3月29日付「しんぶん赤旗」に掲載】

松下ゆたかのコメントソニー労組仙台の仲間の皆さんの勝利・和解を心から歓迎します。今後とも、会社がたとえ事業を一部売却したとしても、被災地復興のため仙台工場の発展の展望を示すよう頑張ってください。困難な中、粘り強く頑張った皆さんに大あっぱれ!