巨額の税金が党略的・私的に流用され、使途が不透明な内閣官房機密費(報償費)をめぐり、「政治資金オンブズマン」共同代表の上脇博之神戸学院大学法化大学院教授(53)が情報公開を求めた訴訟の判決が23日、大阪地裁であり、山田明裁判長は、支払いの相手方や個別の金額を除き、開示するよう命じました。

官房機密費は、年間12億円~14億円前後で、2012年度予算案に約12億3000万円が計上されています。この日、開示できるとしたのは、機密費のなかで、官房長官自らが」管理し相手方に支払う「政策推進費」や報償費支払い明細書。政策推進費は、与野党対策などにしい的に使われたと見られています。
【2012年3月24日付
しんぶん赤旗に掲載】

松下ゆたかのコメントこれまで非公開できた「ブラックボックス」をこじ開けるきっかけをつくった画期的な判決です。領収書もいらず、何に使われたかわからない。かつて、激戦の沖縄県議選に使われたことを現職知事が認める発言をしていましたが、「政策推進費」という名目で与野党なれあい政治に使われてきたことは明らかです。この機会に徹底的にウミを出し切って、制度そのものを廃止させましょう。