原発に対する国民の不安が高まる中、国内で現在稼働中の商用原発は54基中2基に。その一方で、再稼働に向けた動きが急浮上しています。関西電力大飯原発3、4号機について政府は、ストレステスト(耐性試験)1次評価をもとに月内にも地元自治体に同意を求め、「政治判断」による再稼働を狙っています。
<全廃の決断しかない>
=山本富士夫(福井大学名誉教授)
原始炉の数、集中密度、炉型の多様さ・・・。あらゆる意味で、福井県の若狭湾一帯は日本一の“原発銀座”です。ここで災害が発生すれば、東西を結ぶ道は国道27号しかなく、避難は困難を極めるでしょう。近畿の水がめである琵琶湖が汚染される危険性もあります。
そもそも原発は、人為ミス、自然災害、軍事テロ、サイバーテロという4つの引き金のどれか1つが引かれても制御できなくなります。
私も呼びかけ人の1人となった「さよなら原発福井県集会」(3月11日、敦賀市)には1200人が参加し、福井県としてはかつてなく盛り上がりました。原発災害を避けるには、全原発廃止の決断しかありません。今こそ、原発に依存しない社会づくりに踏み出すべきだと思います。
【2012年3月25日号「しんぶん赤旗」日曜版】
<全廃の決断しかない>
=山本富士夫(福井大学名誉教授)
原始炉の数、集中密度、炉型の多様さ・・・。あらゆる意味で、福井県の若狭湾一帯は日本一の“原発銀座”です。ここで災害が発生すれば、東西を結ぶ道は国道27号しかなく、避難は困難を極めるでしょう。近畿の水がめである琵琶湖が汚染される危険性もあります。
そもそも原発は、人為ミス、自然災害、軍事テロ、サイバーテロという4つの引き金のどれか1つが引かれても制御できなくなります。
私も呼びかけ人の1人となった「さよなら原発福井県集会」(3月11日、敦賀市)には1200人が参加し、福井県としてはかつてなく盛り上がりました。原発災害を避けるには、全原発廃止の決断しかありません。今こそ、原発に依存しない社会づくりに踏み出すべきだと思います。
【2012年3月25日号「しんぶん赤旗」日曜版】