東日本大震災1周年の3月11日、47都道府県すべての150ヶ所で多様な行動が行われました。福島県では「原発いらない!3・11福島県民大集会」が郡山市の開成山野球場で開かれ、1万6000人が参加しました。福島第一原発から10キロの富岡高校に通い郡山市に避難した鈴木美穂さん(17)の訴えー。「原発がなければ津波や地震の被害に遭った人たちを助けられた。人の命も守れないのに、電力とか経済とか言っている場合ではないはずです」

集会の呼びかけ人の1人で福島大学副学長の清水修二さんは「『原発いらない』の叫びを全国の心ある人に届けるのは福島県民の使命、義務です」とあいさつ。ノーベル賞作家の大江健三郎さんは「あと1度、2度と原発で大事故が起これば、私たちは将来の人間から人間らしい生活を奪うことになる」と全原発の廃炉を呼びかけました。

集会前のコンサートでは、歌手の加藤登紀子さんが6曲を披露。参加者は集会後、郡山市内をパレードしました。
【2012年3月18日号
しんぶん赤旗日曜版】