3人姉妹を除いて、ほとんどの出演者のみなさんが代わり、セットも一新、新しいドラマが始まったかのようになっています。我々も、最後の4週間をめざしてやってきました。糸子が年を重ねて輝いていく。若い人と取っ組みあいながら、自分のブランドを立ち上げます。関西で受け入れられているのは、渡辺あやさんの脚本が笑いのつぼを押さえていること、そして生活感がきれいごとではなく、書き込まれているからではないでしょうか。

ヒロインのオーディションを30歳までに広げました。尾野真千子さんは30歳、何度もオーディションに挑んできたそうです。これまでヒロインをやらずにきてくれて、それも私には嬉しかった。1回15分をちゃんと見せていく。マラソンではなく、100メートルを151回(放送回数)ダッシュして走ると思ってやってきました。
【2012年3月6日付「しんぶん赤旗」に掲載】