全日本年金者組合は2日、年金を2・5%削減する法案の撤回を求め、国会前で抗議集会を開きました。雨の中、首都圏から約1000人が参加し、「年金を下げるな」などと唱和しました。政府は2月、「物価スライド特例分の解消」を口実に年金の2・5%削減を含む法案を国会に提出しました。

議員会館前は歩道からあふれるほどの参加者。「これでは生きていけない」と書かれた横断幕も掲げました。集会に続き、衆参の全議員に法案の撤回などを要請しました。篠塚多助委員長はあいさつで、「真に国民のための政治を願う方々と力をあわせ、消費税増税阻止し、年金の2・5%削減法案を撤回させよう」と呼びかけました。日本共産党高橋ちづ子衆院議員が連帯あいさつしました。埼玉県坂戸市から参加した相馬芙美子さん(75)の年金額は、「孫にお祝いもあげられない」と嘆く低水準。「さらに年金を下げるなんてとんでもない」と話していました。
【2012年3月3日付「しんぶん赤旗」に掲載】

松下ゆたかのコメント低い年金をさらに引き下げる政治は最低です。年金・医療・介護・保育などの社会保障をズタズタにし、消費税の税率を2倍に引き上げれば、貧困と格差が極限状態になり、暮しも経済も財政も破滅状態になることは明らかです。高齢の年金者組合の方々が寒風を突いて1000人も国会に結集し、すべての国会議員に法案の撤回を要請しています。闘いの灯を全国に広げ、悪法をつぶしましょう。