中国外務省の洪らい副報道局長は20日の記者会見で、「南京大虐殺はなかった」とする河村たかし市長の発言について、「歴史の教訓を汲み取るべきだ」と批判しました。河村市長は同日、姉妹都市である南京市の中国共産党市委員会一行の訪問を受けた際、1937年の南京への日本軍の侵略について「一般的な戦闘はあったが、南京事件というのはなかったのではないか」と述べました。

会見で洪氏は、大虐殺について「確固とした証拠が山のようにある」と指摘。「関係者は切実な歴史の教訓を汲み取り、歴史に学んで日中関係を推進していく必要がある」と述べました。
【2012年2月21日付「しんぶん赤旗」に掲載】