日本の消費税率とヨーロッパの付加価値税の最高税率を比較して、消費税増税を主張するマスコミも。フランスから日本に一時帰国中のエッセイスト、デュラン・れい子さんは語ります。

「フランスの付加価値税には軽減税率があり、パンやジャガイモなど食料品や書籍は5・5%です。新聞・雑誌・医薬品などは2・1%です。これらは『生きていくために必要最低限のものにかけられる税金』なので低い。他方、車とか最新流行のファッションなどにかけられる19・6%の税は、フランスでは『贅沢(ぜいたく)税』と呼ばれています。生きていくための最低限のものにかかる税金も一般庶民からは縁遠い『贅沢税』も『消費税』とくくってしまう日本のやり方には、まったく根拠がありません。
【2012年2月19日付「しんぶん赤旗」日曜版に掲載】