日本共産党小池晃政策委員長は14日、インターネット動画サイト「ニコニコ動画」と、時事問題を扱うインターネットサイト「BLOGOS](ブロゴス)が配信する生放送番組に出演しました。テーマは「若者の貧困と格差」。

番組の冒頭で日本の完全失業率が4・6%、生活保護世帯は200万人にのぼると示されました。小池氏は、景気の変動に直結して失業率が増加するようになった背景には、雇用は会によって派遣や契約社員など首切り自由の非正規雇用労働者が増えたことがあると指摘。「政治が(雇用を守る)ルールをつくって、大企業に社会的責任を果たさせること」が重要だと主張しました。コメンテーターの須田慎一郎氏(経済ジャーナリスト)は、「大企業がもうかる政策ばかりやってきた。
小池んが言うように何らかの規制をすることが必要だ」と述べました。

貧困対策として、政府が国民に対して最低限の生活に必要な額を支給するベーシックインカム(BI)構想が話題に。
小池は、ある程度のお金を渡せば後は自己責任で、国が雇用対策や社会保障制度への責任を放棄するという「新自由主義的な形で使われている」と、その危険性を指摘し、「雇用を全力で支える努力をしなければ、社会保障の根本が空洞化する」と述べました。

「BLOGOS」の中でも話題になっている、日本共産党提案の「富裕税」について問われた
小池は、アメリカでも富裕層への課税強化を打ち出していることを示し、「いま消費税10%への増税をやったら貧困と格差どころではなく壊滅的なことになる。増税するなら、まず富裕層と大企業だ」と強調。須田氏は、「共産党が言うと金持ちを敵視するイメージだが、そうじゃなくて今の日本は金持ちに優しい税制。消費税を考えると、低所得層に厳しい」と述べました。

番組の終わりに須田氏は「貧困問題、低所得者問題に対して一番役割を果たさなきゃいけない、期待できるのは共産党だ」と発言しました。リアルタイムで1万4千人の視聴者があり、、「頼むよ共産党」「もう少し議席を与えないと」などのコメントも次々と寄せられました。
【2012年2月16日付「しんぶん赤旗」に掲載】