高校授業料無償化を検証し、必要なら見直すとした民主、自民、公明3党「合意」をめぐり中断していた衆院予算委員会。15日の再開にあたり、新たな合意文書(14日)で再び“紛糾”する事態になりました。

再開冒頭、自民党の下村博文氏が、“予算への反映”に関する文言について「予算の組み替え、修正もありうると読んでいいのか」と質問。4回も繰り返しましたが、野田首相も安住財務相も「文書に従って地負うする」「そこに書かれているとおり」の一点張り。下村氏は「時間のムダ」と集中審議を求めました。新「合意文書」が一夜にして新たな火種になった格好です。

高校無償化を「バラマキ」と攻撃する自民党。その機嫌をとって民主党が高校無償化でも“自民党化”を進めるならば、国民との矛盾は深まるばかりです。
【2012年2月16日付「しんぶん赤旗」に掲載】