内閣府が13日発表した2011年10~12月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0・6%減、年率換算で2・3%減でした。2四半期ぶりのマイナス成長でした。

2四半期ぶりのマイナス成長は輸出の減少が大きく影響しています。輸出依存経済成長の行き詰まりガますます鮮明となりました。内需主導の経済成長への転換が求められます。同時に発表された11年のGDPは、実質が前年比0・9%減、名目が2・8%減となりました。東日本大震災の影響で外需が縮小したことなどから、2年ぶりのマイナス成長となりました。
【2012年2月14日付「しんぶん赤旗」に掲載】


松下ゆたかのコメント野田首相は、今回、内閣府が発表した10~12月期の国内総生産速報値を重く受け止め、今後の財政・経済方針を確立させるべきです。この傾向は一過性のものでなく中長期に及ぶものだからです。相変わらず“外需頼み”の感覚でいたら火傷をするというよりも、大失政をすることになるでしょう。暮らしと経済、財政破たんを呼び込む消費税10%など言語道断です。TPP参加もやめるべきです。泥のなかを闇雲(やみくも)に泳ぎ回るドジョウ首相には、所詮(しょせん)内閣を担う資格はありません。内閣支持率も遂に30%を割り込みました。国会を解散して国民の審判を仰ぐべきでしょう。国を滅ぼすドジョウ内閣に大喝ッ!