定数削減が必要だという人のなかには、日本の国会議員の数が多すぎると思っている人もいます。はたして本当でしょうか。たとえばアメリカは上院100、下院435で計535議席。一方、日本は衆議院480、参議院242の計722議席です。単純に人口で比較すると、日本は人口10万人当たりの国会議席数が0・56、アメリカは同0・17で、確かに日本の方が多いといえます。

しかし、アメリカは50州からなる連邦国家で、州は独自の法律(州法)、軍、警察を持つなど強い権限を維持しています。各州のほとんどが上下両院からなる議会を持っており、州議会を考慮に入れれば決して日本の国会議員が多いとはいえません。
【2012年1月24日付「しんぶん赤旗 」に掲載】