オーストリアのインスブルックで13日から開かれている冬季ユース五輪の2日目、ジャンプ女子では、8日のワールドカップ(W杯)女子個人第3戦で日本女子初の表彰台となる2位に入った高梨沙羅(さら)が1回目、2回目ともトップの76・5メートルを飛んで優勝、今大会の日本勢金メダル第1号となった。

高梨がW杯個人第3戦で2位に入った実力を、ジャンプ台が小さいミディアムヒルで行った今大会でも発揮し、冬季ユース五輪の初代女王の座に就いた。14年ソチ五輪での新種目となるジャンプ女子で他選手を圧倒。高梨は「第一回のユース五輪に出させてもらい、初めてのメダルも取ることができて嬉しい」と喜んだ。

高梨は、98年長野五輪金メダリストの原田雅彦と同じ北海道上川町生まれ。小学3年から本格的にジャンプを始め、「鳥のように飛びたい」と理想を語る。すでに押しも押されもせぬ国内女子ジャンプの第一人者となっている。将来が楽しみな高梨沙羅選手にあっぱれ!