沖縄防衛局は27日、沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設に向けた環境影響評価書(アセスメント)の評価書を、配送業者を使って県に送りつけようとしましたが、広範な県民の抗議の前に提出できませんでした。

沖縄県の仲井真弘多知事は同日、(アセス手続き後)国が埋め立て申請をしてきても、承認することにはならないだろう」と述べ、許可しないことを明言しました。
【2011年12月28日付「しんぶん赤旗 」に掲載】

松下ゆたかのコメント

国は、非常に無様な状態で、赤っ恥をかいてしまった。「環境は整った」と文書を提出し、“一歩前進”を地球の裏側でみているオバマ大統領に示したかったのでしょう。ところが沖縄防衛局は、前局長の暴言事件で沖縄県との関係は最悪状態。かといって一川防衛大臣では問責決議で死に体状態なのだ。そこでクロネコヤマトに頼んで送りつけようとしたが、アリ一匹入り込むこともできない県民抗議でクロネコも退散してしまった。

そもそも「環境は整った」と理屈をつけても、沖縄県民100万人のうち1人たりとも支持していないのであり、「環境アセス」はゼロであったことがあらためてはっきりしたということだ。野田首相は、沖縄県民を説得するのではなく、オバマ大統領に「沖縄の米軍基地を返してください」というべきだ。もし、ドジョー一匹では怖いのであればクロネコヤマトに頼むか、共産党志位委員長 にお願いしてみたらどうか。私は、後者の方を進言したいが・・・。