参院本会議は9日、一川保夫防衛相、山岡賢次消費者担当相に対する問責決議を採決し、賛成多数でそれぞれ可決しました。日本共産党 は、「一川防衛相は沖縄県民の頭越しに米軍辺野古基地建設をごり押しする野田政権の担当相。マルチ商法を擁護する山岡氏は、消費者担当相としてはふさわしくない」として賛成しました。


問責決議は、自民、公明両党が提出したもの。一川氏については沖縄県民への侮辱発言で更迭された前沖縄防衛局長への監督責任などを理由にあげ、山岡氏については、マルチ商法とのかかわりが大臣不適格としています。


日本共産党 は、一川防衛相の問責について、新基地建設(沖縄県名護市)を進めるため防衛相の更迭を要求する自公両党とは違って、新基地断念、普天間基地の無条件撤去を要求する立場から賛成しました。


一川氏への問責決議は、賛成130、反対109、山岡氏への同決議は賛成125、反対109。参院での問責決議は、昨年11月、当時の仙谷由人官房長官、馬渕澄夫国交相に対して可決して以来です。

【2011年12月10日付「しんぶん赤旗 」に掲載】

 
松下ゆたかのコメント

参院本会議で可決された2人の大臣への問責決議の可決は重いものがあります。ところが野田首相は両大臣を「続投させる」と発言しています。これは言語道断です。国会で追及された「大臣の資格なし」の問題について、これを拒否する態度です。2人を大臣にした総理大臣としての任命責任が問われても、これを認めないという不誠実な態度は許されません。臨時国会は閉会しましたが、正月開けの通常国会は、アメリカ・財界いいなりの野田政権との全面対決になります。いつ解散、総選挙になっても、こんどこそ共産党 の躍進で古い政治のおおもとを転換できるようにしたいものです。みなさんの日本共産党 へのご支援を心から呼びかけます。あわせて真実の報道、暮らしを守る「しんぶん赤旗 」のご購読を訴えます。