自民党の石原伸晃幹事長は3日、兵庫県明石市で講演し「9日の参院本会議で(復興庁設置法案などの)成立後、レッドカードをしっかり出させていただく」と述べ、一川保夫防衛相に対する問責決議案提出を明言しました。自公両党は、米軍普天間基地「移設」に絡み不適切な発言をした前沖縄防衛局長に対する監督責任に加え、1995年に沖縄でおきた米兵少女暴行事件について「正確な中身を知らない」と答弁した防衛相の閣僚としての資質を問題視しています。国会は会期末を9日に控えて、問責決議案をめぐって緊迫する見通しです。
【2011年12月4日付「しんぶん赤旗 」に掲載】

松下ゆたかのコメント

防衛局長の発言といい、防衛相の国会答弁といい、失言などというものではなく、たまたま本性が明らかになったと見るべきでしょう。沖縄県民を見下す“アメリカ目線”が骨の髄まで染み込んでいるようです。95年の少女暴行事件は、日本中が大きな衝撃を受け、誰もが脳裏に焼きついている痛ましい事件です。私が県議初当選を果たした年におきた事件です。初質問でこの問題を取り上げたところ、当事の土屋知事も自民党員でしたが憤りをもって「地位協定の見直し」を政府に求めたのです。こうした重大な事件を「内容は詳細に知らない」としか答弁できない大臣を「知見ある大臣」として罷免を拒否した野田首相の任命責任も極めて重大です。自分を“防衛する”ことしか考えていない3匹のドジョーにトリプル喝ッ!