震災を口実にした期間社員の雇い止め撤回を求めているソニー労働組合仙台支部(電機連合加盟)と会社との団体交渉が11月29日に行われ、雇用契約を1ヶ月延長し12月も継続協議することで合意しました。交渉で会社側は、12月の雇用延長を「最終契約」とし、生活支援金48万円を支給して年末で打ち切ることを主張しました。

組合側はあくまでも雇用継続を要求して押し返し、「合意した場合は契約更新もあり得る」ことを認めさせました。年を越えて雇用を継続させるために、年末に向けて正念場の交渉が続くことになります。

組合側は「年末に雇い止めは許されない。ソニーが被災地で年越し派遣村をつくるつもりか」と厳しく抗議し、12月を「最終契約」とする文言を契約書から削除させました。
【12月1日付「しんぶん赤旗 」に掲載】

松下ゆたかのコメント

年の瀬に「雇用継続」を勝ち取ったことは、嬉しいニュースですね。カール・マルクスは「労働者の労働によってこそ、剰余価値が生み出される」と解明しました。リストラでは、不況を打開し、社会を豊かにすることは出来ません。大企業も「冨の再分配」に努力し、資本主義の行き詰まりを打開するために率先して努力すべきです。