<※ 前回のあらすじ> 
宇野氏が「(09年の総選挙)共産党 に期待する向きもあったと思うが、なぜ?」の問に、志位 氏が「党の主体的な力をつけねばなりません」と答えました。

【宇野】主体的な力?

志位 自力をつけたい。全国で2万を超える党支部が活動し、「しんぶん赤旗 」の読者も百数十万人、地方議員も3千人ですが、情勢に照らして足りません。

【宇野】共産党 は政党助成金を断り、「赤旗 」の購読料など自前で資金を調達しています。政治家のおカネ集めは賄賂(ワイロ)や汚職とつながるリスクがある半面、社会の声を聞く機会ともなる。民主党などは政党助成金への依存度が高く、その分、社会への根の張り方が浅くはないですか。

志位 政党助成金は、日本政治を悪くしています。1人あたり250円を強制的に徴収し、支持していない政党に配分するのは憲法違反です。助成金が政党の背骨を溶かしている感じもする。政党が自らの努力で国民から財政的に支援してもらい、党を運営することを怠れば、根無し草になるのではないでしょうか。
<次回に続く>