前回、<志位 ・・・看板は民主党でも、中身は自民党とすっかり同じになりました。>

【宇野】現状認識には同意しますが、ならばなぜ、共産党 が受け皿になれなかったのでしょう。世論調査から浮かぶ民主党の特徴は、嫌いな人が少ない点にありますが、逆にいえば、明確な主張がない政党ともいえる。共産党 は主張が明確だし、社会の格差が広がるなか、期待する向きもあったと思うのですが。

志位 「2大政党づくり」は共産党 を選択肢の外におこうとする、締め出しの体制でした。その逆風は体験したことのないものだった。しかし、いまや状況は変わりました。野田政権は「民自公3党で何でも決める」という翼賛体制で、2大政党による政権選択という翼賛政治で、2大政党による政権選択という仕掛けが成り立たなくなる。私たちの頑張りしだいで前進できる新しい情勢が生まれている。ただ、それには党の主体的力をつけねばなりません。

【宇野】主体的な力?

志位 自力をつけたい。全国で2万を超える党支部が活動し、「しんぶん赤旗 」の読者も100数十万人、地方議員も約3千人ですが、情勢に照らして足りません。

※次回へ続きます。