【宇野】現代資本主義の矛盾が露呈していると?
【志位 】資本主義という体制の存続の是非が問われる事態です。リーマン・ショック以降の世界経済危機を金融危機と見る向きが強いですが、金融危機と過剰生産恐慌の結合ととらえるべきです。きっかけとなったサブプライムローン問題では、低所得者向けローンで膨らんだ架空の需要が破たんして家計が多額の債務を背負い、車も住宅も売れなくなった。根本に過剰生産恐慌があります。
先進国の対応は金融的な対処、銀行の救済が中心でした。銀行は助かったが、実体経済への手立てはなく、貧困と格差が世界中に広がりました。ニューヨーク・ウォール街で起きている「1%が支配する社会でいいのか」「私たちは99%」と訴える行動は、この矛盾が噴出したものです。雇用改善や内需拡大などで実体経済を良くして、貧困や格差の減少をはかるべきです。
【11月24日付「しんぶん赤旗 」に掲載】
【志位 】資本主義という体制の存続の是非が問われる事態です。リーマン・ショック以降の世界経済危機を金融危機と見る向きが強いですが、金融危機と過剰生産恐慌の結合ととらえるべきです。きっかけとなったサブプライムローン問題では、低所得者向けローンで膨らんだ架空の需要が破たんして家計が多額の債務を背負い、車も住宅も売れなくなった。根本に過剰生産恐慌があります。
先進国の対応は金融的な対処、銀行の救済が中心でした。銀行は助かったが、実体経済への手立てはなく、貧困と格差が世界中に広がりました。ニューヨーク・ウォール街で起きている「1%が支配する社会でいいのか」「私たちは99%」と訴える行動は、この矛盾が噴出したものです。雇用改善や内需拡大などで実体経済を良くして、貧困や格差の減少をはかるべきです。
【11月24日付「しんぶん赤旗 」に掲載】