ニューヨークのウォール街からヨーロッパに飛び火した“99%運動”は、資本主義の限界も視野に入れている。ギリシャに始まった金融危機は、イタリア、スペインに感染しアメリカに舞い戻り、欧米を席巻しそうな勢いだ。この金融危機の原因は投機マネーであることははっきりしているが、治療ができず資本主義の“死の病(やまい)”とも言われている。経済危機を乗りこえるたびに、貧富の格差が拡大し新たな危機に突入し悪循環をくり返している。

資本主義の本家、イギリスで一番人気の経済学者は、いまだにカール・マルクスだが、日本でも不破哲三 著の「マルクスは生きている」が売れている。結局、この大病に侵された資本主義を治療し、健康体に回復させる処方箋が見つからないで世界中が苦闘している。

いま、日本共産党 では、「綱領」と「古典」の連続講座 を行っている。どなたでも無料で視聴できるので、おすすめしたい。1回、2時間程度かかるが分かりやすく評判がいいので、ぜひ見ていただきたい。

さて、私の知人の「ひらさわえり子 」さんのブログを見てください。赤ちゃんが生まれたばかりの若いお母さんだが、毎日精力的にブログを更新している。「資本主義の搾取のしくみ」からTPPまで、政策や理念問題にも明るい。社会変革の時代には、理論と運動が不可欠だが、若い女性の理論家として貴重な存在である。ぜひ、温かいまなざしで応援してほしい。

マルクスは生きている (平凡社新書 461)/不破 哲三
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