「政治は独裁」と公言している▼▼▼氏が「大阪まるごとの乗っ取り」を企てて大阪市長選に出馬し、熾烈なたたかいとなっている大阪ダブル選は、27日の投票日まで、あと1週間。争点について担当記者で語りあいました。

A独裁政治を許すのか、民主主義を守り抜くのかが最大の争点になってきた。

B「大阪市をよくする会 」の渡司孝一 氏が「独裁政治を許さないために」と市長選への不出馬を表明し、日本共産党 が現職の◎◎◎◎氏を自主的に支援し始めてから、情勢がみるみる変わってきた。

C大阪労連、大阪全労協、全港湾関西地本、国労近畿地本など7つの労組が「『維新の会』の独裁を許さない行動を」との共同アピールを出し、連合大阪事務局長が「同じ思い」とコメントするなど「反独裁」の共同が広がっている。

Bしかし、現状ではまだ▼▼▼氏優位といわれている。あと1週間の奮闘にかかっている。

A▼▼▼陣営も「ここで負けたらジ・エンド」「最終決戦だ」と闘志をむき出しにして、府内の「維新の会」議員に猛烈な動員をかけ、必死の組織活動をしている。

B「独裁」批判の浸透を恐れ、争点をそらしていることも特徴だ。

C「大阪都構想」で「大阪市から権限と財源をむしりとる」という発言が反発を受けたせいか、「都構想は市民の生活をよくする手段」などと釈明している。しかし、告示前に出した著書(『体制維新ー大阪都』)では「すぐに住民サービスが具体的に変わる、ということではありません」と。

A結局、1人の「指揮官」に府と市の権力を集中させ、市から奪い取った財源で、破たん済みの大型開発やカジノ構想をすすめようというものだ。<中略>

B▼▼▼氏の演説は、私学助成や中小企業振興費などを削ってきた3年9ヶ月の府政を棚上げにして「今のままでは大阪はじり貧」「役所の形を変えなければいけない」と「大阪都構想」への幻想をふりむくものだ。

C一方で▼▼▼氏は、演説で「今までの生ぬるい選挙とは違う」「勝ったときには、教育現場が劇的に変わる」と、教育基本条例や職員基本条例を必ずやるといっている。

A民主主義を守り抜くために、なんとしても負けるわけにいかない選挙だ。
【11月20日付「しんぶん赤旗 」に掲載】

松下ゆたかのコメント

あと1週間の戦いです。閉塞感を打ち破ってほしいと「強そうな政治家」に頼っても、その人間的資質を見誤ったら大変なことになります。主権者は、知事でも市長でもありません。子どもたちや市民を虐げる独裁者だけは選択しないように。全国から、大阪に良心の訴えを届けましょう。