作家・芥川龍之介が俳句の指導を受けていた俳人・高浜虚子に宛てた直筆書簡が見つかったと、虚子記念文学館(兵庫県芦屋市)が14日発表しました。未調査の資料の中にあったこの書簡は、1919(大正8)年6月、芥川が俳句9句を見てもらうために送りました。仕事に打ち込む職人の姿を詠んだ「もの言はぬ研ぎ屋の業や梅雨入空」の句には虚子が朱色で二重丸を付けており、後に句誌『ホトトギス』に掲載されました。
当時の芥川は小説「羅生門」を刊行、気鋭の作家として名声を高めていましたが、書簡では「この頃、原稿ばかり催促され」と執筆の悩みもつづっています。書簡は来年3月4日まで同館で展示されます。
【11月18日付「しんぶん赤旗 」に掲載】
当時の芥川は小説「羅生門」を刊行、気鋭の作家として名声を高めていましたが、書簡では「この頃、原稿ばかり催促され」と執筆の悩みもつづっています。書簡は来年3月4日まで同館で展示されます。
【11月18日付「しんぶん赤旗 」に掲載】