橋下徹前大阪府知事の辞職に伴う府知事選が10日告示されます。日本共産党 も参加する「明るい民主大阪府政をつくる会」の梅田章二候補 (61)が「橋下流独裁政治ははストップを」と全力をあげています。橋下氏の辞職は、同日投票の大阪市長選にくら替え出馬し、大阪府も大阪市も“乗っとり”、大阪を足場に国政に乗り出そうというものです。

梅田候補 は、「大阪市をよくする会 」の渡司孝一 氏が、橋下氏のフラッショ的独裁政治をくいとめる立場から不出馬を表明したことを、「歴史的で勇気ある決断」とたたえました。

大阪府・大阪市の権限とう財源を1人の「指揮官」に集中する「大阪都」で、巨大開発やりたい放題、「教育基本条例」「職員基本条例」で教育と行政に「強制」を持ち込む橋下・「維新の会」の独裁ぶりを告発し、「府民の共同の力で『独裁政治』にノーをつきつけよう」と訴えています。

住宅耐震化予算の20倍化、「原発ゼロ」、国保料の1世帯1万円引き下げ(年間)、子ども医療費助成の中学校卒業までの拡充など「7大マニフェスト」を掲げています。選挙戦には梅田候補 のほか、「大阪維新の会」幹事長の松井一郎府議(47)、橋下「改革」を警鐘するという倉田薫池田市長(63)が出馬を表明しています。
【11月9日付「しんぶん赤旗 」に掲載】

松下ゆたかのコメント

翻訳家の池田香代子さんは言います。=橋下氏の「教育改革」には子どもの育ちと学びをどう支えるかという理念がありません。日本の教育に問題があるとしたら、教育にかけるお金が少なく、教師が子どもに向き合う時間が少ないことです。教師を増やせば、子どもの幸せ度が上がります。問題を解くことにワクワクしたり、自分はできると自信がついたりするのです。教師は劣悪な条件でもがんばっている。でも条例案の約7割はいかに「問題教師」を排除し、処分するかにあてられています。そして、知事が学校の目標を決め、上意下達と相互監視をいきわたらせる中身です。=「大阪都構想」という“斬新”なアイデアの裏面に隠されているナチス顔負けのファッショ的な政治手法を見抜き、独裁政治を“芽”のうちに摘み取りましょう。