野田佳彦首相は3日午後、フランス・カンヌで始まった20カ国・地域(G20)首脳会議で、「2010年代半ばまでに段階的に消費税率を10%まで引き上げる」との方針を表明しました。これを実現させるための関連法案を「2011年度内に提出する」とも強調しました。

◆牧野由子消費税をなくす全国の会事務局長の話

私たちは、野田佳彦首相が3日からの20カ国・地域(G20)首脳会議で「2010年代半ばまでに段階的に消費税率を10%までに引き上げる」との関連法案を「11年度内に提出する」と国際公約したことに抗議します。


消費税増税は、大震災・福島原発事故による被災者をはじめ、貧困と格差が広がるもとで震災の復旧・復興をいっそう遅らせるとともに、国民の暮らしと日本経済に大打撃を与えます。

消費税増税については、国民の世論が二分している中、国会の場でも論議がされていないものを安易に国際公約することは断じて許せません。国民を無視した暴挙であり、直ちに撤回することを求めます。

【11月5日付「しんぶん赤旗 」に掲載】