大手鉄鋼メーカーのJFEと下請けの共和物産京浜事業所で不当解雇sあれた期間工4人が両社を相手どり、職場復帰と慰謝料などを求めていた裁判は1日、横浜地裁川崎支部(福島節男裁判長)で原告勝利の和解が成立しました。これにより、原告の渡邉伸久(58)、水上栄紀(57)、中井智(43)、北島明(57)の4氏全員が解雇撤回と職場復帰を勝ち取りました。弁護団によると、2008年のリーマン・ショック以降の非正規切り裁判で職場復帰実現は初めてです。
【11月2日付「しんぶん赤旗 」に掲載】

松下ゆたかのコメント

4人全員の職場復帰を勝ち取り、笑顔の皆さんのお顔を拝見して感激しました。「非正規」という呼び名で差別すること自体許しがたいことです。「非正規」「期間工」「臨時職員」等々の労働者を増やし、企業の都合でいつでも解雇できる社会そのものを改善させなくては、たとえ職場復帰できても真の“人間復帰”には不十分です。

1人の人間の人生を分断し、細切れ労働で使い捨てにする自由を資本家に与えている現在の労働法規の抜本改正が必要です。しかも「人件費」を「物品費」として計上していることをいつまでも放置させてはなりません。労働者の使い捨て自由の社会に“一石”を投じた裁判の意義は大きい。4人の原告とささえた皆さん、そして裁判長に大あっぱれ!